楚安はかつて、愛する人のために自ら仙骨を砕き、仙を捨てて凡人として生きる道を選んだ。
だが彼を待っていたのは、恋人・江若瑶の愛ではなく、放蕩者の養弟・楚皓の罪をかぶせるための“身代わり”という残酷な真実だった。
家族ぐるみの裏切りに追い詰められ、無実の罪を着せられたその夜――失われたはずの仙力がついに覚醒する。
かつて仙を捨てた男は、もう戻らない。
再び人界へ降り立ったのは、すべてを見下ろす“仙尊”だった。
そしてその時、江若瑶はようやく気づく。
自分が手放したのは、ただの男ではなく、二度と手の届かない存在だったのだと――。