冒頭の食事シーン、電話に出る女性の動揺と、それを静観する家族の冷ややかな空気がたまらない。特に花柄の服を着た女性の鋭い視線が全てを物語っている。その後、病院での診察シーンへ繋がり、医師の言葉に絶句する二人の表情が胸を打つ。さらに、仏壇の前で写真に触れる瞬間、火花が散る演出が悲しみを可視化していて、その家に触れるなというテーマが深く響く。ネットショートアプリで観た短劇の中で、これほど感情の機微を丁寧に描いた作品は稀有だ。