秦家の当主・秦商陸は生来病弱で、医者からは三十歳まで生きられないと宣告されていた。
一方、西洋医学の名家に生まれた次女・陸朝顔は、中医を身につけながらも、その才能を家族に認められずにいた。
冤罪で捕まった叔父を救うため、朝顔は秦商陸の主治医となり、彼の力を借りて陸家と渡り合う。やがて叔父の無実は晴らされ、二人は日常の中で次第に想いを育んでいく。
ある日、商陸が朝顔に問いかけた。
「ひとつ、心の病にかかった。君が好きで、もう何も手につかない。どうしたらいい?」
朝顔は微笑み、こう答えた。
「ならば、“朝顔”という薬を一生分。飲み続ければ、きっとそのお気持ち、報われますよ」