冒頭の剣戟シーンは火花が飛び散るほど迫力満点で、敵を倒す爽快感がたまらない。でも、その後の展開が本当に心に残った。戦いの後、怯える母娘に剣を向けるのではなく、優しく手を差し伸べる青衣の剣士。『死囚から帝王へ~元殺し屋の異世界無双~』というタイトルから想像する殺伐とした世界観とは裏腹に、彼の内にある温かさが際立っている。あの小さな女の子を見つめる眼差しに、過去の悲しみや守りたいという強い意志を感じて思わず涙腺が緩んだ。単なる強さだけでなく、優しさこそが本当の強さだと教えてくれるような名シーンだった。