千九百八十年の雪景色から始まるこの物語は、あまりにも残酷で胸が締め付けられます。秦良玉が娘の安ちゃんを奪われる瞬間の絶叫は、観ているこちらの心まで引き裂かれるようでした。人身売買人への怒りと無力さが交錯する中、彼女は雪の上を這いずり回り、必死に子供を追います。二十年後、認知症を患いながらもテレビに映る娘の姿に反応する母の姿は、涙なしには見られません。霧の中に消えた母というタイトルが示す通り、母の愛は時を超えても決して消えることはありません。