冒頭で戦車と軍用トラックが砂漠を走る映像が流れるかと思えば、次の瞬間には豪華な衣装をまとった人々が古代の舞台に立っている。この極端な対比が『太子』の世界観を一気に引き立てている。タブレットを手にした兵士が現代の情報を古代の王に伝えるシーンは、タイムスリップものの新しさを感じさせる。
毛皮の襟をつけた若者が涙を流しながら何かを訴えるシーンが何度も映し出される。彼の表情からは絶望と必死さが伝わってきて、見ているこちらも胸が締め付けられる。『二度目の人生』というテーマが、彼の苦悩を通じて深く描かれているようだ。周囲の重臣たちの冷ややかな視線との対比も印象的。
黄色い龍の衣装を着た皇帝が、重臣たちに肩を押さえられながら苦悩の表情を浮かべるシーンが印象的だった。権力の頂点にありながら、現代の兵器という未知の脅威に直面し、為す術がないもどかしさが伝わってくる。『太子』の物語において、彼の決断がどのような結果を招くのか気になって仕方ない。
セーラー服を着た少女が、古代の宮廷人たちに囲まれてポツンと立っている姿がなんとも不思議な空気感を出している。彼女がどのような経緯でここに来たのか、そして『二度目の人生』をどう生きていくのか。現代の常識が通用しない世界でのサバイバルが見どころになりそうだ。
赤と黒を基調とした豪華な衣装をまとった男性と、黒地に赤い刺繍の衣装を着た女性の組み合わせが視覚的に非常に美しい。二人がタブレットを覗き込むシーンでは、現代のテクノロジーと古代の美意識が融合し、独特の緊張感が漂っている。『太子』の美術設定の高さが光る瞬間だ。