静かな診療室で始まる心理療法が、次第に不穏な空気を帯びていく。メトロノームの音と揺れる懐中時計が、視聴者をも深いトランス状態へ誘うようだ。患者の女性が思い出そうとするのは、甘美な恋の記憶か、それとも血塗られた悲劇か。鮮明に蘇る芝生の上の少女の姿に、背筋が凍る思いがした。この短編は、記憶という曖昧なものが、いかに人を狂わせるかを描いている。ネットショートアプリで『守護者という名の甘い嘘』を観たが、心理描写の深さとサスペンスの効いた展開に、最後まで目が離せなかった。