PreviousLater
Close

廃人皇子の正体は最強でした57

like2.0Kchase2.0K

廃人皇子の正体は最強でした

十年前、幼き皇子・葉鴻は、父と母が摂政王・陆骁と貴妃・苏瑶により討たれる光景を目の当たりにする。 生き延びるため、そして復讐の時を待つため、彼は十年にわたり、酒色に溺れる無能な皇子を演じ続けた。嘲笑と屈辱を受けながらも、牙を隠し続ける日々。その裏で、皇位は蘇瑶の子・陸蒼へと傾き、国は陸家の手に落ちようとしていた。 だが皇位継承を決める試練を目前に、葉鴻が見せた一瞬の武が、すべてを揺るがす。 疑念を抱いた陸骁との駆け引きの中で、葉鴻は武忠を屈服させ、さらに隠遁していた太祖にすら認められていく。 偽りの仮面は、もはや不要。十年の沈黙を破り、真の皇子がついに玉座へと歩み出す。
  • Instagram
本話のレビュー

盤上の沈黙が全てを語る

赤い官服の重厚な雰囲気と、黒衣の皇子の鋭い眼差しが対照的で、言葉少なでも緊張感が伝わってきます。囲碁の石を置く音だけが響く静寂の中で、二人の心理戦が繰り広げられているのが手に取るように分かりました。特に皇子の微かな表情の変化に、物語の核心が隠されている気がします。廃人皇子の正体は最強でした というタイトル通り、一見穏やかな対局の中に隠された圧倒的な強さや策略を感じさせる演出が秀逸です。香炉の煙が揺れる細部まで美しく、時代劇の格式高さとサスペンスが見事に融合していました。