雨の夜の車内から始まる緊迫感がたまらない。七年目のさよなら〜俺を見なかった彼女の後悔〜のこのシーン、ガラスを握りしめた彼の手から滴る血が、言葉にならない叫びのように響く。彼女が震える声で何かを訴えるたび、彼の表情が歪んでいくのが痛いほど伝わってくる。過去のキスの記憶がフラッシュバックする演出も秀逸で、愛と憎悪が交錯する心理描写が見事。ネットショートアプリで観た瞬間、画面から目が離せなくなった。この沈黙と涙の応酬、誰もが一度は経験するかもしれない関係の崩壊を、これほど美しく描く作品は稀有だ。